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腹筋を鍛えるreal estate

腹筋運動が危険は本当?腰の負荷が少ないカールアップ等の方法



このほど、「腹筋運動は腰痛の原因」という報道がありました。腹筋を鍛えることは、競技力向上はもちろん腰痛予防など健康増進面においても意義が大きいことです。その腹筋運動として誰もがイメージする「上体起こし」(シットアップ)は目的を間違えたり、専門家の適切な指導がないと危険となることもあります。
カナダ・ウォータールー大のスチュアート・マックギル名誉教授の提唱する方法で「カールアップ」というやり方です。腹筋を鍛えるのに効果的かつ安全な方法として「カールアップ」を始めとしていくつかの方法をご紹介します。

1.なぜ「上体起こし」が危険といわれるのか

腰痛、とりわけ「椎間板ヘルニア」の原因になるといわれるからです。上体起こしによって、背骨の腹側が圧迫され、反対に、背側は飛び出しやすい形になります。これをむやみに繰り返すことで、飛び出た椎間板が神経を刺激し痛みを感じさせることになります。上体起こしは、力をかけながら、完全にカラダを「くの字」に折り曲げるので危険といわれるゆえんです。



腹筋トレーニング「カールアップ」の方法

カールアップにはいろいろな方法がありますが、ここで取り上げるのはマックギル名誉教授の方法です。この運動は、背骨が丸く曲がるのを防ぎながら行えます。 つまり脊柱へのリスクが少ない方法です。

1・仰向け寝になり、両手を腰の下に入れます。手のひらが床側です。
2・片ヒザを立て、もう片方の足先は天井に向けます。
3・お腹に力を入れ、手の甲を腰で圧迫するようにしながら上半身を持ち上げます。
4・首や背中が丸まらずに、真っすぐのまま起こすことが大事です。角度としては20度くらいまでで大丈夫です。
5・立てたヒザを入れ替えて行います。

その他の腰を痛めにくい腹筋トレーニング方法 デッドバグ


「死んだ虫」という意味のエクササイズです。腰が床に接して、曲げることがないので腰痛持ちの方の日頃のトレーニングとしても行えます。反り腰気味の方にも最適です。
1・仰向け寝になり、両手を床に向けて「前ならえ」をします。手のひらは横向きです。
2・両足を持ち上げヒザを90度に曲げます。ヒザから下が床と水平になるようにします。
3・片腕を頭の方向に倒しながら、反対の足を伸ばしながら、床ギリギリまでおろします。4・交互に行います。まずは10回から。筋力に応じて増加してください。

インクライン・クランチ


あらかじめ、傾斜の態勢から行うので、腰への負荷が抑えられます。ジムにある斜めの椅子があれば最適ですが、一般的な椅子でも2つ(もしくはロクボクなど)あれば可能です。
1・椅子に浅く腰掛け、足がやや曲がる程度に、もう一つの椅子の背もたれに置きます。
2・カラダがやや「くの字」になるようにします。手は胸の前でクロスでも、後頭部をホールドするのでも構いません。
3.腹部への強化を感じながら、やや上半身を曲げます。じゃっかんの屈曲でも効果を感じられるはずです。

ジャンダ・シットアップ


一般的な「上体起こし」(シットアップ)は、腹筋が弱い場合、股関節屈筋の力を借りてカラダを起こし曲げてしまう傾向があります。チェコスロバキアの運動生理学者であるヴラディミール・ジャンダによって開発されたこの方法は、股関節屈筋の助けを減らしたものです。
1・仰向け寝になりヒザを立てます。足先も床から持ち上げ、写真上の姿勢を取ります。腕は胸前クロスでも、後頭部ホールドでも構いません。
2・上半身をやや持ち上げ、腹筋のテンションを最も感じたところで、ゆっくりおろします。



腰への負荷が少ない腹筋トレーニングの一部をご紹介しました。「上体起こし」も決して悪者ではなく適正な方法で行えば効果的に腹筋や股関節屈筋を鍛えることができます。